子供の頃の冬は霜柱を踏みながらバスに乗った。
東京の西部に住んでいたからなのか、冬は今より寒く感じた。
大人になったからなのか、東京の東部を根城にするようになったからか、二酸化炭素が増えたからなのか、太陽が近づいたのかはよくわからないけど。
暫くの間、アタシの冬は寒い季節ではなくなっていた。
でも今年は寒い!
表に出たときの空気は、東京に居ることを忘れてしまうほどに冷たくて、遠くの音がなんか近くに感じる。
今日、コンクリートの隙間に霜柱をみつけた。
無性に嬉しくなったのを人に気取られたくなくて、ブーツでがつがつふんぢまった。