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鯛茶づけ

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稼業が船宿だもんで、やっぱいい魚には恵まれている。

自分で釣ったり採ったりもあるけど、築地で義父が仕入れてくるお魚の美味しさには若輩ながらいつも唸らされる。

異論もあると思うけれど、持論として「釣った魚が最高に美味しいって訳じゃない」って思っている。

魚が釣れるときって、魚の生理サイクル(産卵前に荒喰いするとか)に伴うことが多いし、日本だけを考えても、穫れる場所にもかなり依存すると思う。

釣った魚が美味しいのは、天然魚である保証付きであることと、新鮮さと思い入れが何にも代え難いスパイスになっているんだといつも思う。

実際、味はいまいちって時もあるし…。

きちんと締めて、しっかり氷をきめとかないと、スーパーの魚より残念な感じになる。

そうそう、話は戻って、ゴマだれ鯛茶付けを作成した。

マダイに関しては養殖と天然の味の違いはアタシにも判るぐらいはっきりしている。

んで、義父のこだわりでうちの屋形の舟盛りは天然マダイなのだが…。

切れハジとかやっぱ余るもんで最近マダイの食べ方に苦慮してるんですよね。

鯛茶漬けは概ね好評だったんだけど、次はアジのタタキ風にしてみようかな。

あと、う〜ん。
屋形船に若い子達が乗ってくれるのは凄く嬉しいんだけど、お刺身とかほとんど手をつけないんだよなぁ。

あの天然マダイを捨てるのは毎度心がむしられるような気持ちになるんだよなぁ。

1キロまで育つのだってそのマダイの生きる力があってこそだしさぁ。漁師さんの思いとかさ。


次期経営者として、これからの屋形船の在り方について考えるべきところのヒトツだよなぁ。
by mahimahi55 | 2011-04-23 12:32
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