清澄通りの「いせき」が開いていないことに気づいたのは半年以上前。 いせきにはアタシに下町の粋な遊びを教えてくれた、ある師匠がよく連れて行ってくれた。 小銭を稼ぐようになってからは自分でも行くようになった。 どじょうの美味しさをそこで知った。 うなぎかどじょう、どちらが好きかと訪ねる人が居るけど、答えは「あなたは比べられるの?」だ。 食べ方が違うから比べらんない。 そんでもって、同じくらい好きだ。 どじょう鍋には、姿煮状態で入っている「丸鍋」と、開いてある「骨抜き」、あと卵でとじた「柳川」がメジャーなところだけど、アタシは断然丸鍋が好きだ。 未だに初めて食べた「いせき」の丸鍋が忘れられない。 大きくて型くずれのないどじょうと、存在を感じないほどに柔らかく煮られた骨は絶品だった。 胃弱な為、普段あまり量が食べられないアタシが3人前はぺろりといっていた。 いせきのどじょうが食べられなくなったと思ったら、急にどじょうが食べたくなった。 でも、駒形どじょうでは個人的にあまりいい思い出がなかったので、どうしようと思っていたら、Twitterで「飯田屋」さんを薦められ、また、そのツイートをみていたお友達がなんと! ご馳走してくださることに! 生きてるとたまに物凄く良いことがありますなぁ〜。 お店は「浅草今半」から程近い場所にあり、おちついた佇まい。 お料理はコースでいただきました。 先付けにマグロとウドのぬた。赤味噌のぬたは初めて食べた味噌がねっとりと絡みつく感じは新食感。 うざくはきゅうりとミョウガ入り。 ミョウガ好きとしては嬉しい限り。 続いてどじょうの唐揚げ。 極細のフライド笹掻きゴボウの上にちびっ子達が姿勢良く並べられている。 お酒がすすむ。 アタシ以外は日本酒を飲んでた〜。 アタシは最後までヱビスの生。 その後、お鍋。 正直、いせきと比べてどじょうが小さいのと骨は気になったけど、お出汁は美味しかったし、開きもしっかりとどじょうの味がして美味しかった。 丸は先に煮込んであるけど、開きは生だからかなぁ。 お出汁がたっぷりしみこんだネギだけでも最高の肴。 お酒もお話もすすむ、楽しい宴でありました。 東京のどじょうやさんは5軒しかないらしい。 「いせき」も2年後に再開するとかしないとか。 今年で下町生活も13年になるけど。 こんな時、改めて下町が、東京が好きだなと感じる。 ごちそうさまでした!
by mahimahi55
| 2011-09-29 12:14
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